ISO14001：2004は国際環境マネジメントシステムの規格要求事項です。 規格は、環境マネジメントシステムを構築し、維持し、評価し、継続的に改善することを要求しています。 また、この環境マネジメントシステムの柱である要求事項は、企業活動の中で環境に影響のある企業活動を調査し、 著しく環境に影響のある企業活動を取り上げ、計画的に改善に取り組むことです。

　この計画的な取り組みも目標を立てて取り組み、目標達成の有無を評価し、継続的に改善することを要求しています。 この他にもこの規格の要求事項の詳細はありますが、上記が大まかな骨組みとなっています。

　また、この規格は、企業が環境に著しい影響を与える企業活動を抽出し、それに対しての取り組みを 決定することとなっていますので、企業の出来る範囲で取り組み、評価し、継続的に改善する必要があります。 ですから、必ずしも理想である必要性はなく、法的に満たしている範囲内で 企業が環境保護に出来ることを決定し取り組むことと理解することが出来ます。

　この規格の認証取得には、環境マネジメントシステム（EMS）の構築が必要であり、その他、 EMSの運用管理に必要な手順書の構築及び記録の管理が必要になります。また、文書化された環境管理マニュアル にそった活動も必要になります。ですから、ただ単に環境管理マニュアルを作成し、書類だけ準備すれば認証取得 できるものではなく、大切なのは、企業として環境管理に取り組むことにあります。